第3部のご案内

こんばんは、実行委員会の和田薫です。

伊福部音楽祭、コンサートの第3部は伊福部先生の代表的オーケストラ作品2曲を演奏いたします。
まず、第3部最初の曲は「管絃楽のための日本組曲」です。この作品は皆様ご承知のように、先生の楽壇デビュー作「ピアノ組曲」のオーケストラ編作版です。
この作品は、「作曲家の個展’91伊福部昭」のためのサントリー音楽財団委嘱作品で、「盆踊」「七夕」「演伶(ながし)」「佞武多(ねぶた)」の4曲から構成されています。

以前、先生から「ピアノ組曲」の作曲動機をお聞きしたことがあるのですが、旧制中学時代青森出身の親友の里帰りに便乗して、青森のねぶた祭を見学に行かれた時、このお囃子にいたく感動し、作曲のモティーフにすることを決めたと話されていました。
北海道出身でアイヌ文化と共に育った先生が、内地の民俗芸能に触発されたのは、その時ちょっと意外でした。
そしてそれが「ピアノ組曲」となり、58年の歳月を経て「日本組曲」となったことに、なにかシンボリックなものを感じずにはいられませんでした。

そして、最後の「シンフォニアタプカーラ」。この作品は、もう既に多くのことが語られているので、ここでは作品の紹介は割愛させていただきますが、前述した「日本組曲」と並べることによって、先生の音楽的バックボーンであるアイヌとそして日本文化の作品への反映が読み取れるのではないか、尚且つ、作曲家として初期・中期・後期の過程をこの2作品で僕らは享受できるという思いから、今回の音楽祭のプログラムに選曲致しました。

いろいろな想いのある作品ではありますが、この2作品によって音楽祭が熱狂の渦の中幕を閉じ、皆様の心の中に永遠に残される一日になるよう、これからの準備にも一層頑張っていきます!!